ジェームス・モンローは、1817年から1825年まで2期務めた第5代アメリカ合衆国大統領である。
彼の外交政策で最もよく知られているのは、ヨーロッパ諸国が西半球の問題に干渉しないように警告したモンロー・ドクトリンである。
また、連邦の維持と州民の権利の支持に尽力したことでも知られている。
モンローは生涯を通じて、政治、行政、外交、個人的な哲学など、幅広いテーマについて多くの注目すべき発言をしている。
モンロー・ドクトリン(主義)
モンローの最も有名な言葉のひとつに、有名な「モンロー・ドクトリン」を明文化したものがある。この言葉は、
「アメリカ大陸は、その自由で独立した状態により、今後、いかなるヨーロッパ勢力によっても植民地化の対象とはみなされない」
“The American continents, by the free and independent condition which they have assumed and maintain, are henceforth not to be considered as subjects for future colonization by any European powers.”
というものである。この発言は1823年になされたもので、ヨーロッパ列強によるアメリカ大陸のさらなる植民地化を防ぐことを目的とし、また西半球の支配国として米国を確立するものであった。
最良の政府形態とは
モンローのもう一つの有名な言葉は、
「最良の政府形態とは、最大の悪を防ぐ可能性のある政府である」
“The best form of government is that is most likely to prevent the greatest sum of evil.”
である。
この言葉は、一般的な福祉を促進し、市民の権利を保護するための道具として政府が重要であるというモンローの信念を物語っている。
彼は、良い政府とは、貧困、犯罪、不平等などの社会的問題を防止し、その悪影響を最小限に抑えることができるものでなければならないと考えていた。
連邦は、我々の自由の次に
モンローはまた、統一と連邦の維持の重要性についても強い考えを持っていた。
彼は、
「連邦は、我々の自由の次に大切なものだ」
“The Union, next to our liberties, most dear.”
と言った。
この言葉は、アメリカの自由と民主主義を維持するために連邦が不可欠であるという彼の信念を表している。
彼は、連邦が他のすべての権利と自由が築かれる基礎であり、何としても連邦を守ることが不可欠であると理解していたのである。
幸福は私たちの存在の目的であり
個人的な哲学について、モンローは次のように述べている。
「幸福は私たちの存在の目的であり、設計である。幸福に至る道を追求すれば、その目的は達成される。この道とは、徳、直情、誠実、神聖、そして神の戒めをすべて守ることである」
“Happiness is the object and design of our existence; and will be the end thereof, if we pursue the path that leads to it; and this path is virtue, uprightness, faithfulness, holiness, and keeping all the commandments of God.”
この言葉は、幸福と充足感を得るためには、高潔な生活を送り、宗教的原則を遵守することが重要であるというモンローの信念を表している。
その他の名言
「アメリカ合衆国は、中立の立場を取るあらゆる権利を有する」
“The United States, united, have every right to take a neutral position.”
「戦争においても、平和においても、 すべての国の権利を支持することは我々の義務である」
“In war, as in peace, it is our duty to uphold the rights of all nations.”
「我々は権利を支持しなければならない。さもなければ我々の人格を失う。そしておそらく我々の自由を失う」
“We must support our rights or lose our character, and with it, perhaps, our liberties.”
最後に
結論として、ジェームズ・モンローは、連邦の維持とアメリカの権利と自由の保護に深く関与した大統領であった。
彼は、政治や政府、外交政策、個人的な哲学など、幅広いテーマについて多くの注目すべき発言をしている。
彼の言葉は、民主主義、自由、幸福の追求という時代を超えた価値観を語るものとして、今日もなお、重要な意味を持ち続けている。